ゲーム業界の「将来性」から「課題」まで、お伝えしていきます。
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ゲーム業界の今、そして未来は?

2015年から2016年のゲーム業界主要対象企業33社の売上高の合計は3兆6,971億円。ゲーム業界は、日本経済において大きな存在感を示す産業へと成長してきました。

日本ファイナンシャル・プランナーズ協会(日本FP協会)が行った2017年小学生の「将来なりたい職業」男子児童ランキングの中に「ゲーム制作関連」が前年同様の4位に選ばれたことも、その裏付けといえますよね。

日本が世界に誇れる産業のひとつである「ゲーム業界」。「憧れのゲーム業界で仕事がしたい!」「世界的に大ヒットを記録するゲームの開発がしたい!」僕を含めてそんな思いを抱えている人は多いはずです。

ゲーム業界で自分自身が納得できる就職をするために、ここではゲーム業界の「現在」と「未来」について詳しくお伝えしていきたいと思います。

ゲーム業界の種類

ゲーム業界の種類

一言で「ゲーム」といっても、ソフトを使って遊ぶタイプやスマホゲームなどゲームの種類はさまざまです。それに応じてゲーム業界もいくつかのタイプに分かれています。

現在のゲーム業界は、「家庭用ゲーム業界」「オンラインゲーム業界」「スマホゲーム業界」の大きく3つの種類に分けられます。ここでは、それぞれの業界がリリースしているゲームの紹介と業界の「将来性」についてみていきましょう。

家庭用ゲーム業界

家庭用ゲームとは

家庭用ゲームは、ゲーム機本体とソフトを購入して遊ぶスタイルのゲームです。2017年3月に発売され、すぐに入手困難になり話題となったニンテンドースイッチも家庭用ゲーム機です。ほかには日本で最も売れたゲーム機本体とされるプレイステーション(PS)や世界的にも大ヒットを記録したWiiがあります。また、古くは1983年7月に発売されたファミリーコンピュータ(ファミコン)、1990年11月発売のスーパーファミコンが有名です。

家庭用ゲーム業界の将来性とは

家庭用ゲーム業界はスマホゲームの登場とシェア拡大により、先行きは暗そうにも見えます。でも、家庭用ゲーム機にしか出せない魅力もありますよね。たとえば、テレビの大画面でゲームをプレイできること。ゲームの内容によっては、迫力が出る大画面で楽しみたいものもあると思います。

その強みを生かして、「家庭用ゲーム機本体を買って、プレイしたい!」とユーザーに思わせるような内容のゲームソフトの開発に成功すれば、多くのファンの獲得が見込めます。「壮大なストーリーのゲームを企画・開発していきたい」と考えている人にとっては、今後もやりがいのある業界といえるのではないでしょうか。

オンラインゲーム業界

オンラインゲームとは

インターネットに接続してプレイするゲームの総称をオンラインゲームといいます。インターネットの普及により、現在では多くのオンラインならではのゲームが登場しています。パソコンを使い、オンライン上で他のユーザーと対戦や共闘など一緒にゲームを楽しめることが大きな特徴。

元々海外で大人気の業界でしたが、現在は日本でも市場規模が大きくなっています。また、最近ではニンテンドースイッチやPS4などの家庭用ゲーム機本体もインターネット接続機能を標準で備えているので、ゲームソフトでオンラインゲームを楽しめるものも多くなっているんですよ。

オンラインゲーム業界の将来性とは

そもそもゲームクリエイター自体が高度な専門知識を必要とされる仕事ですが、オンラインゲーム業界ではさらに幅広い知識が必要とされます。地理的、時間的に大きな隔たりがあるユーザー間でのゲームプレイを実現しなければならないからです。「より深くゲームプログラミングの世界を追求したい!」と考えている人には、今後も勉強してきた実力を試せる魅力的な業界になるのではないでしょうか。

スマホゲーム業界

スマホゲームとは

スマホゲームとは、スマホ上で楽しめるゲームアプリのことをいいます。スマホ上でアプリをダウンロードすればすぐにプレイできる手軽さが魅力のひとつで、若年層を中心に多くのユーザーを獲得しています。スマホゲームが広く認知されるようになったきっかけは、2008年のiphone3Gの登場。「App Store」でApple純正以外のアプリの使用が可能になったことが大きな理由ですね。

スマホゲームには大きく分けて2つの種類があって、その1つが「ソーシャルゲーム(ソシャゲ)」と呼ばれるSNSやネット上のサイトに登録してプレイするゲーム。そしてもうひとつが、アプリ単体でプレイするタイプのゲームです。現在ではゲームの種類も豊富になり、クオリティも年々高くなっています。

スマホゲーム業界の将来性とは

スマホの登場で最も勢いに乗るスマホゲーム業界の基本的なビジネスモデルは、ゲームの一部コンテンツにかかる課金によって収益を得るもの。中には、この収益モデルで大きな利益を生み出しているスマホゲームもあります。一方で、ユーザーが課金をしなければ利益を得られず、ゲームそのものが打ち切りになってしまうこともあるといいます。

トレンドや話題性に大きく左右される部分も大きいので、人気のあったスマホゲームもあっという間に忘れ去られてしまう可能性もあるということ。魅力のあるゲームを作成するのは当然ですが、その後もユーザーを飽きさせることのないように内容の更新をし続けることが大切ですね。

スマホ業界はまだまだ伸びしろのある成長産業であることは間違いないので、「新しい分野で勉強してきた知識を活かしたい」と考える人には挑戦しがいのある業界だと思います。

ゲーム業界の主要企業

ゲーム業界の種類とその将来性について、お分かりいただけましたか?それでは次に、ゲーム業界を支える企業を紹介していきます。それぞれの企業が出している代表的なゲームとともに、気になる平均年収もみていきたいと思います。

任天堂

1889年創業者の山内房次郎が花札の製造・販売を始め、「任天堂骨牌(カルタ)」を設立したことが原点の老舗企業。現在は誰もが知るところの世界最大級のゲームメーカーです。1983年に家庭用ゲーム機の草分け的存在であるファミコンを発売し、「ファミコンブーム」を巻き起こしました。その後89年に携帯ゲーム機「ゲームボーイ」を発売し、外出先でのゲーム機の利用を可能にし、業界に革命を起こしました。

ロングセラー商品をいくつも持ち安定的な売り上げが期待できることから将来的な安定性は群を抜いていると思います。常に時代のニーズにあった商品の開発に力を入れているので、成長し続ける企業のひとつといえるのではないでしょうか。

主なゲーム機ハード
ニンテンドースイッチ、ニンテンドー3DSシリーズ、WiiU 等
主なゲーム機ソフト
「マリオ」シリーズ、「ポケモン」シリーズ、「脳トレ」等
平均年収
9,033,017円

ソニー・インタラクティブエンタテイメント(SIE)

1993年に創業したソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が1994年初代のプレイステーションを発売以来、家庭用ゲーム業界の主要プレーヤーとしての地位を築いてきました。2016年4月にネット部門担当のソニー・ネットワークエンタテインメントインターナショナル(SNEI)を統合し、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)として新たなスタートを切っています。デジタル機器でも有名なソニーなので、ゲームのグラフィックや音質、映像の美しさにも定評があります。

2021年3月期を最終期とする中期経営計画ではゲーム事業が減益計画となっていますが、それは「中長期的な視点にたったさまざまな投資を今後も継続していくため」との考えを示しています。将来的には、VR(仮想現実)事業の推進を考えていることもあり、これからの技術革新を担う企業のひとつとして期待していきたいですね。

主なゲーム製品
プレイステーションシリーズ
主なゲーム機ソフト
「マリオ」シリーズ、「ポケモン」シリーズ、「脳トレ」等
平均年収
非公開

バンダイナムコHD

2005年にバンダイとナムコが統合して誕生したのがバンダイナムコHDです。エンターテインメント事業やキャラクター版権事業の国内最大手企業グループのひとつになります。子供用おもちゃの部門では「仮面ライダー」「ウルトラマン」「プリキュア」シリーズが有名。ゲーム部門では「太鼓の達人」や「鉄拳7」などの業務用ゲーム機を展開しています。VRをはじめ、映像音楽コンテンツ及びパッケージソフトの企画・製作・販売、ライブエンターテインメント事業まで多角的な経営が特徴です。

色々なアニメや特撮作品に関する玩具やゲームが毎年多数発売され、強固な自社コンテンツを持っているのが強みなので、将来的な安定性も抜群です。スマホゲーム業界の台頭に対してどう共存し競争していくのか、これからの成長性に注目していきたいですね。

主なゲームソフト
「ガンダム」「鉄拳」等
アミューズメント
ナムコランド、ネット喫茶「知・好・楽」、浅草「花やしき」等
平均年収
12,174,000円

スクウェア・エニックス・HD

2003年にエニックスとスクウェアの合併により誕生したのがスクウェア・エニックスです。エニックスといえば「ドラゴンクエスト」、スクウェアといえば「ファイナルファンタジー」という日本を代表する2代RPGのゲームメーカーの合併は、当時衝撃的なニュースでした。現在も、ゲーム部門はRPGを中心とした開発を行っています。2006年にはタイトーを完全子会社化していて、漫画やゲーム関連本の出版も行っています。

将来性については、今後の事業テーマを「デジタルプラットフォームの強化」「マルチプラットフォーム展開」「北米市場での展開」と企業の姿勢を明確に示しています。さらに「メディアとしてのゲーム視聴」の分野にも高い関心を持っているとのことで、常に変革し続けるゲーム市場のなかで積極的に躍進し続ける企業のひとつと捉えられるのではないでしょうか。

主なゲームソフト
「ファイナルファンタジー」「ドラゴンクエスト」等
平均年収
13,913,148円

ゲーム業界の現状と未来、そして課題とは?

「スマホの普及」で変わる業界の動向

「スマホの普及」で変わる業界の動向

「国内ゲーム市場は歴代最高に!」などと景気の良いニュースで話題に上がることの多いゲーム業界。ただ、その実情はスマホゲーム業界の躍進によるものという見方が大多数です。もちろんニンテンドースイッチやPS4の売れ行きが好調だという家庭用ゲーム業界にとっての良いニュースもあります。ですが、残念ながら国内の家庭用ゲーム業界市場は依然として縮小傾向にあるといえます。

その反対に、スマホの普及により大躍進したのがスマホゲーム業界です。

わざわざ高価なゲーム機本体を購入しなくても、いつでもどこでも手軽にプレイできるスマホゲームが、ゲームにそこまでこだわりを持たない多くのライトユーザーの獲得に成功したのです。オリジナルゲームだけでなく、もともと家庭用ゲームとして人気の高いソフトがスマホゲームとして登場するケースも多くなっています。たとえば「マインクラフト」や「ドラクエ」などのゲームが、今やスマホひとつで手軽にプレイできるのです。

ユーザーにとっては場所や機器を選ばずにゲームを楽しめる魅力的な時代の到来ですね。

一方、ゲーム業界にとっては「家庭用ゲーム業界」「オンラインゲーム業界」「スマホゲーム業界」の垣根を超えた大競争時代を迎えたといえます。2015年には家庭用ゲーム業界をけん引してきた任天堂がディーエヌエーとの提携を発表し、スマホゲームへの参入を果たしています。ゲーム業界全体の動向としてスマホへのシフトが進んでいるのは紛れもない事実。今後の更なるスマホの進化とともに進むゲーム業界の再編にも注目していきたいですね。

これからのゲーム業界、課題とは?

これからのゲーム業界、課題とは?

日本国内におけるシェア獲得の競争もさることながら、今後はさらに積極的な海外進出が必要な時代へと突入していきます。その理由のひとつは日本国内の「少子化問題」です。ゲーム業界が主なターゲットとしてきた子供の数が減っているため、このままではゲーム業界の市場規模も減少してしまいますね。

将来的にゲーム業界市場を盛り上げていくためには、「海外への輸出を増やしていく」ことが重要課題といわれています。現在、日本のゲーム業界は海外でのシェア獲得に苦戦しています。その大きな理由は「ゲームの嗜好の違い」があるからです。日本で人気のあるゲームは独創性のある世界観やキャラクターを楽しむ「アクションゲーム」や「RPG」と呼ばれるジャンル。対して海外では好まれるのは、リアルな画質や設定のある「FPS」というジャンルなのです。

「FPS」のゲーム制作の難易度は高く、ゲームクリエイターの持てる技術を総動員して作らなければいけないともいわれています。緻密なストーリー作成が必要で、演出も常に映画並みのものを求められます。また、ゲームプログラミングの煩雑さもゲーム作成の難易度を高めているとされています。

逆に考えると、ゲーム企画、プログラミング、映像グラフィックの卓越した技術を持った人材はゲーム業界から将来的にも必要とされるということ。

独学で学ぶこともありですが、「より最先端の技術を専門的に学びたい」と考えるならやはりゲームクリエイターの専門学校で学ぶことが必要です。ゲーム業界で実際に活躍している講師から直接学べる機会は専門学校ならではですし、勉強の難しさに心が折れそうなときでも一緒に学んでいる仲間がそばにいるだけで勇気づけられますよね。

星の数ほどあるゲームクリエイター専門学校のなかから、自分に合う学校を選ぶのは至難のわざですが、本気でプロのゲームクリエイターを目指すなら学校選びを妥協してはいけません。学べる内容や講師陣、学校の雰囲気をしっかりとリサーチして、納得できる専門学校に通うことが「ゲームクリエイターへの第一歩」だと思います!

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